コスモセラピーについて

コスモセラピーとは

「コスモセラピー」はドイツ人のディートリッヒ・ギュンベル博士(生物学者)が精油・色・音(響き)・貴石の相互の共鳴関係とそれが人間に及ぼすホリスティックな影響について研究を重ね、得られた成果から誕生したセラピーです。

私たちが持つ五つの感覚器官−「触覚」、「味覚」、「嗅覚」、「聴覚」、「視覚」とそれらを認識する「自覚」、さらにすべての感覚を統合する意識と愛の「心の感覚」を加えた「七つの感覚」のエネルギーレベルに共鳴し、音、色、エッセンシャルオイル、宝石のパワーを同時に働きかけ、同調させる、ホリスティックな療法。これがギュンベル博士の「コスモセラピー」です。

私たちは、知識からではなく、自らの感覚器官を通して、触れ、味わい、嗅ぎ、音を聴き、色を見、自らが選んだ好ましい刺激を意識することにより、高いレベルの健康な心と体を得ることができます。

そして、とても大切なことは、「セラピストがクライアントを癒すのではなく、クライアント自らが自らを癒す」ということ、また、「病気と闘うのではなく、健康の力を高めること」です。この考え方はまさに、コスモセラピーの礎となるものです。

COSMOTHERAPY-INSIGHTS
Cosmotherapy
is based on the insight
into the entity of life,
not on knowledge,
centered in the heart
to strengthen health
by love
never fighting illness of any kind.
(Poem by Dr. D. Gumbel)

コスモセラピー
コスモセラピーの基本
それは
いのちを見つめる内なる目
頭の中の知識ではない
ハートのフィーリング
愛の力で健康を高め
どんな病気とも決して闘わない
(訳: 叶マリコ)

ギュンベル博士

1943年プロイセンのケーニッヒスベルクに生まれる。ボン大学(ドイツ)で生物学と地理学を専攻する。国家試験後、マックス・プランク研究所の湖沼学部門に水生態学者として勤務。1975年にギーセン大学(ドイツ)で博士号を取得。その後の5年間はボーデン湖畔ユーバーリンゲンのヌスドルフにある小さなギャラリーに住み、科学研究を離れて芸術と詩作に取り組む。

1976年から1979年の間に詩と絵本の本を6冊出す。コスモカレンダーに使われている絵は全てこの時期に描かれたもの。1980年代には再び科学研究に戻る。生態学的生物学的関連を研究するうちに、生界(生きている世界)と宇宙(精神的世界)という二つの極に接するようになる。革新的な「ハーバルエッセンスセラピー」(原語版 ハイデルベルク1984)において、アロマセラピーとハーバルエッセンスの治療への応用の鍵であるハーバルエッセンスセラピーについて記述。体と心の統合を最も重要と考え、健康で、生き生きした人生を送る基本として「バイオコスモスマン」になることを提唱する。

芸術に没頭する間に開けた精神世界への道はやがて、科学と精神との間の割れ目を超えさせた。Gitta Mallasz のTalking with Angels 「天使との対話」(Daimon 1984) はギュンベル氏に大きな影響を与え、その思考を形成した天使のメッセージの一つが「宗教と科学はどのようにしたら一体化できるのだろうか。新しい光の中ではそれが一つだと見えるだろう。..........両者はメロディーとリズムが一つであり分かつことが出来ないように、ずっと一つであった。」(169p.)

この言葉がずっと待っていた強い関心に再び火をつける。精神と物体、天国と地が一体化し、具現化したものが人間であり、人間を土台とした新しいホリスティックな生物学と医学を概説することである。植物と人間という、大きく違う2種類の生物を生理学的に比較することを通して、花、葉、根の代謝と、人間の皮膚の三層構造、人体の頭、上半身、下半身の3つの部分の代謝との間に関連があると結論付けた。この生理学的関係を後に有機体の共鳴と呼ぶ。そして、農業とガーデニングの為にエネルギーを入れたハーバルエッセンスに基づく植物の為のアロマプラントケアーを作り上げる。

胎児の成長の研究と感覚器官の比較から脳下垂体の発達を辿り、肉体的な「第六の感覚」及び精神的な「存在の感覚」として初めて定義をする。

ハーバルエッセンスを用いた治療経験を土台に色、音、宝石と人間との関係、更にそれが人間に及ぼす作用の研究を進め、七つの感覚器官を七つの波動レベル(「天使との対話」が示す)への鍵であることを明らかにし、ツボと内部器官とがどのようなエネルギー的関係にあるかを説明。感覚器官は、内なる精神世界と外界の物質世界とをつなぐものと指摘する。

「コスモセラピー 七つの感覚による治療法」(原語版 ハイデルベルク1998)で、唯物論的科学からホリスティックな科学へと科学の定義を根本的に変える。「このような理解の鍵は、心臓のホリスティックな機能を『生命の意義』を認識させてくれる精神的な感覚を作り出す『第七の感覚器官』として考えること。心臓の感覚は、感じ、認識することで、私たちに意識と愛をもたらしてくれる」としている。

(2000年4月東京に於けるフレグランスジャーナル社主催のギュンベル博士の特別セミナーマニュアルより)